土地の実際の状況と公的な地図である公図を比較するときには、公図が現実の土地と全く同じ形状や情報を示すことは難しいことがあります。
公図は、明治時代に作成されたものであり、その当時の測量技術の限界が反映されています。
そのため、公図には現地の実情と異なる箇所や誤った情報が含まれていることがよくあります。
地租改正時の地図では、土地の面積を小さく見せるために故意に実際よりも小さいスケールや、特定の測量方法で面積を算出するなど、正確でない部分もあるかもしれません。
そのため、同じ土地でも公図上では複数の区画として示されていることもあります。
また、地番や境界線なども公図上では明示されていますが、実際の現地と異なることもあります。
参考ページ:土地 の 公 図 と は 法務局やインターネットで無料で閲覧する方法も解説
土地の番を知りたい場合には、まず、その土地の位置を住宅地図で確認し、その後に登記所に備え付けられている「ブルーマップ」と呼ばれる地図を利用します。
ブルーマップは公図と住居表示を組み合わせた地図であり、正式には「住居表示地番対象住宅地図」と呼ばれています。
この地図では、住居表示が黒で表示され、公図と地番が青で表示されます。
ブルーマップはあくまで目安として利用されるものであり、完全な情報提供を目的としたものではありませんが、おおまかな地番の検索に役立ちます。
土地の地番を特定するためには、公図と実際の土地の位置情報を比較することが重要です。
公図は土地の区画や境界を示した地図であり、実際の土地の位置情報は道路との関係や土地の形状、大きさなどを示しています。
これらの情報を照らし合わせることで、特定の土地の地番を見つけることができます。